放射線・放射能の単位と測定

放射線・放射能の単位

新聞やテレビなどで見聞きする「ベクレル」や「シーベルト」は、放射能の強さや放射線の量を表す時に用いられる単位です。

「ベクレル(Bq)」は放射性物質が放射線を出す能力(放射能)の大きさを表す単位、「シーベルト(Sv)」は人体が受けた放射線による影響の度合いを表す単位、「グレイ(Gy)」は放射線のエネルギーが物質や人体の組織に吸収された量を表す単位です。

自然・人工放射線からの放射線の量

放射線は、私たちの身の回りに日常的に存在しており、放射線を受ける量をゼロにすることはできません。日本で生活する私たちが、宇宙や大地などの自然環境や食べ物から1 年間に受けている自然放射線の量は、合計すると平均では2.1ミリシーベルトになります。また、病院でのエックス線(レントゲン)撮影などの医療行為により1 年間に受けている人工放射線の量は、平均で約3.9ミリシーベルトになります。

なお、放射線を同じ期間に同じ量を受けるのであれば、それが、人工放射線によるものでも、自然放射線によるものでも人体への影響に違いはありません。

放射線の測定

放射線は、通常目で見ることはできませんが、目的に合わせて適切な測定器を利用することによって数値として確かめることができます。

身の回りの放射線を測定してみよう。

出典:文部科学省「中学生・高校生のための放射線副読本」より作成